『ら』抜き言葉はなぜ使われるのか。

  デジタルテレビになってから、字幕が出せるのでテレビが非常に便利になった。特に、一般の人の言葉は聞きにくくて困る時がある。
  字幕で面白いのは、多くの人が『ら』抜き言葉を使う事である。ところが、字幕にはたいがい『ら』が追加表記されている。
 
  ところで、なぜ『ら』抜き言葉が多く使われるのだろうか。言語の苦手な私だが、字幕のおかげでそんな事を考える様になった。
  たとえば、
  医者に「食べられますか」と問われれば、
  患者は「食べられます」と答える事に違和感はないと思う。
 
  ところが、
  店員に「食べられますか」と聞かれた場合、
  お客は「食べれます」と答えるだろう。
 
  基本的に同じ言葉をくり返す会話の違和感を感じているのではないだろうか。それにより「ら」を抜く事で、質問と応答のメリハリをつけたいのではないだろうか。
  さらに、相手の年齢や職業など、状況によって「ら」を付けたり抜いたりしているのではないだろうか。

 

  それとも、単に「ら」が発音のしにくい言葉だから抜いているのだろうか。まぁ、昔から『ラリる』の言葉通りに、ラ行は発音のしずらいものである。
(さ~ぁて、一体どっちなんだろう?)