古き良きマニュアル車のテクニック。

  オートマ車には絶対真似のできないのがエンジンの空ぶかしである。まあ、暴走族がクラッチを切ってブワンブワンと大きな音を立てるあれである。
 
  そんなののどこがテクニックだと不思議に思われるだろうが、オートマ車ではあれが絶対にできないのである。オートマ車でアクセルをあおれば、ただ加減速するだけでエンジンの空ぶかし音で警告を与えるという事ができない。
  たとえば、隣車線の車が車線変更しようとした時、危険だと感じたらクラッチを切ってバオンとエンジンをふかす。クラクションを鳴らすよりも相手のドライバーの神経を逆なでしない効果的警告だった。まあ、相手のドライバーは(オ~あせってるあせってる)くらいにしか考えないからかもしれない。
 
  また、2015年4月27日のブログ『24日はバイクで出かけてました』で、奥多摩周遊道路で野猿が車線の中央にたむろしているのをどかせるのに、クラッチを切ってエンジンを吼えさせた。
  しぶといもので、その時の野猿は近づいても道路から逃げず、最後まで残った1匹を脅すために、私も暴走族まがいのテクを使った。きっと、土日祝日などの車やオートバイの騒音に慣れていたのだろうが、少なくとも猿の吼え声よりは、空ぶかし音の方が迫力勝ちしたのだと思う。
 
  オートマのハイブリッド車は低速走行時には騒音が少なく、渋滞時には後方からの接近に気づかない事があるので、このエンジンをふかすテクが使えるとより安全に走れると私は思うのだが、省エネのテクニックでないのが残念である。