『非核三原則』崩壊の兆し?。

  日本は世界で唯一の被爆国である事から、戦後は『持たず』『作らず』『持ち込ませず』の非核三原則を堅持してきている。
  ところが、トランプ次期大統領は米軍の海外派遣を縮小するかもしれない。少なくともそんな考えのトランプ発言の尻馬に乗って安倍首相は憲法だけでなく国防に対する考え方も大幅に変更する気になっている。
 
  現在の日本は中国・ロシア・北朝鮮という核保有国がすぐ隣にある。当然の事ながら核抑止力には核保有という対抗論が出てくるし、すでに北朝鮮が核実験を始めた時から非核三原則は隅から欠け始めていた。
  トランプ大統領の要求によっては、今まで金額は明確にした事のない米軍支援の『おもいやり予算』の金額を明確にして、自国防衛への転用を言い出すかもしれない。
 
  第一、日本には原子力発電による使用済み核燃料が大量にある。核兵器を作るつもりなら、日本は原料も技術力もすでに持っているわけである。
  それに、信頼性の高いH2ロケットだってある。その気になれば核武装などお茶の子さいさいなのだ。非核三原則など蟻の一穴で堤が崩れるよりもたやすく崩れる可能性を私は否定できない。
 
  戦前回帰を夢見る安倍首相にとってトランプは願ってもない大統領になるかもしれないし、アメリカのために日本が戦うというババを引く可能性だって皆無ではない。