土屋仁応(つちや よしまさ)の幻獣。

  私は芸術に疎いので全然知らなかった作家だったのだが、ネットで検索したら多くの作品を作っているのを知った。
  今回、私は木彫のほんの十点ほどの作品を観ただけにすぎなかったのだ。だが、その十点ほどのすべてに通じるのが、幻獣という言葉ですまされない違和感である。
 
  その違和感は2次元美少女や美少女フィギュアに対する違和感に似ている。多数の『萌~!!』の支持を無視するわけにもいかず、かといって美術でもない様な気もする。
  多分これは、ビートルズ時代のポップアートに対する老人の反応に近いのかもしれない。直ちに芸術として受け入れられない何かがある。私も歳をとったものだ。