本当に面白い今回の都知事選。

  立候補した奴も過去最多数らしいけど、面白い奴も沢山いる。石原都知事の政策をそのまま貰って『横田基地を返還させて国際空港にする』などと言う馬鹿。横田基地って狭いんだぞ。4Km滑走路が1本しか無いんだ。敷地も狭い。
  米軍基地だから横風対策の交差する滑走路が無くても、軍用機ならドスンと強行着陸しても問題にはならないが、旅客機だとソフトランディングしなくちゃならない。そうすると、横風対策の滑走路が無いと国際空港になどなれない。
  道路地図でもいいから横田基地の広さを見てみろ。羽田に比べても、成田に比べても半分以下の広さしかない。横風対策の滑走路を造ろうとしたら何万所帯を立ち退かせるんだ。石原も不勉強だったけど、それをそのまま貰った奴は馬鹿だ。
 
  偶然にも先日は駅前で小池の演説にぶつかった。私が通り過ぎる時には、日本ではペットが大量に処分されていると話し、ドイツにはその辺を重視する法律があるとぶち上げていた。
  ドイツの法律なんてどうでもいいんだよ。それよりも自分のペットの最後は飼い主が見取り、できたら自分で埋葬しろというんだ。だが現実では業者に引き取ってもらい、スマホを買い換えるかの様な気軽さで、ペットショップに次のペットを買いに行くんだ。こんな風潮が一番悪いに決まっている。
 
  そうなった原因?決まっているだろう。弱者切捨ての政治風土がそうさせているし、そう仕向けたのはお前たち政治家だろう。額に汗した者に適正な報酬を支払わず、労働者を使い捨てにしてきたのはお前たち政治家だ。
  だが、今回の都知事選は小池の勝ちだろう。まだ金切り声は上げていないが『東京に初の女性都知事を誕生させてください』と金切り声で叫べば当選は確実だ。
 
  そのほか面白いのは、日本では初めてというほどのネガティブキャンペーンだ。候補者が直接的に他の候補の悪口は言わないが、周囲の野次馬に悪口を言わせたり、選挙期間中に週刊誌が過去のホコリを叩き出したりと、まあまあ、面白いこと。
  週刊誌を動かせるのは自民党だろう。政治と経済にスクラムを組ませた安倍首相らしい策略である。ただ、姑息な手を使うという事は安倍首相のあせりなのか万全を期す気持ちなのかは判らない。

  だがしかし、安倍首相の口車に同調した週刊誌は、今後の憲法改正にも自衛隊の軍隊化にもお先棒を担がなければならない道を選んだという事だ。
 
  現代の日本は本当に『年寄りが始めた戦争で若者が血を流す』国家の第一歩を踏み出したという事だ。