環境に優しい車は?人にも優しいのか?

  ハイブリッド車は燃費がよく、走行距離あたりのCO2の発生が少ないので地球に優しいと言われていますが、はたして人に対しても優しいのでしょうか。
  私はそうとも言い切れない気がします。ハイブリッド車であろうがなかろうが1リットルのガソリンを燃やせば同じ量のCO2が発生します。ただ同じ距離を走った場合の燃料使用量はハイブリッド車の方が少ないので、何に一番優しいかといえば財布だと思います。(下手ですがジョークです)
 
  私達夫婦は女房の家庭内事故以前から外では手をつないで歩きます。その分、道幅を占拠するのですが、歩く時には耳をダンボにして後方から近づく車には気を使い、車が近づいた時には手を離して前後に並びます。
  ところがです。ハイブリッド車が低速で近づいてくると、その気配を感じないので、時にビックリするほど近づいてから気づく事があります。また、バイクに乗っている時もバックミラーだけでなく、音にも気を配っています。
  後方から大型トラックなどが近づけばエンジン音でも判りますし、直近になれば音の反射が変わるので近さを感じる事ができます。これがセダンタイプの乗用車だと音の変化が少ないのでエンジン音だけで接近を知る事になります。
 
  ところがハイブリッド車だと低速時には電池走行になるので、いつのまにか隣に車がいるという状況になります。信号手前や、渋滞気味の前方に注意を集中しなければならない時はバックミラーを見る頻度が減るので、いつの間にか車が後ろについていたり、隣にいたりという事になります。
  自動車は自分の周囲を鉄板でガードされているので、車内でガンガンとカーステレオをかけるなど音への警戒ランクは低いのですが、むき出しで走るバイクは音への警戒ランクは目と同じくらいに高くなっています。
 
  自動車メーカーは環境への配慮ばかりで、共に道路を使用する歩行者や自転車やバイクなど弱者に対する配慮を考慮していない気がします。
  もし高性能電動バイクができて、音もなく動いたら事故の起こる頻度が増えるのではないでしょうか。暴走族がでたらめな動きをしても事故が少ないのは、あの騒音で自分の存在を誇示しているからではないでしょうか。爆音には静粛性をしのぐ安全効果もあると私は思います。