オートマチック車は欠陥商品だ!!。

  昨日の午前11時ころにJR三ノ宮駅北側の交差点で、暴走した乗用車が歩行者5人を次々とはねた。駅前で客待ちしていたタクシーのドライブレコーダー画像が流れたが、暴走車のブレーキランプは点灯していなかった。
  ペダルの踏み間違えによる事故はオートマチック車と高齢ドライバーの組み合わせで起こる事が多い。アクセルを踏めば動いてしまう自動車は安全性を無視した欠陥商品にほかならない。
 
  歴史的事実としてオートマチック免許が設けられた時には、国会議員も『将来的にはマニュアル免許を取得してもらう様にする』などと言っていたのだが、自動車産業は日本の基幹産業であり、産業としての裾野も広く、政治的発言力も大きい。さらに、便利なのでオートマチック車の普及も早く、現代の様になってしまった。
  話によれば、ペダルを踏み間違えたドライバーはパニックになってしまい、余計に足が伸びてペダルの踏み替えができなくなるらしい。その上、オートマチック車の左足は何もしない足だから、左足が空いていてもブレーキペダルを踏む事などできずに、右足と同様に左足も伸びきってしまうらしい。
  ところがである。マニュアル車であれば、左足はクラッチを踏む習慣があるから、右足が突っ張っると左足も突っ張ってしまうなら、100%のドライバーがクラッチを踏めないとしても、50%のドライバーがクラッチを踏めば事故はかなり防げるはずである。
  更に、マニュアル車でアクセルとクラッチを同時に踏めば、エンジンは恐怖を感じるほどの高回転になるので、アクセルを踏み続けるドライバーなどほとんどいないだろう。
 
  話は変わるが、現代のドライバーにフルスロットルでエンジンをレッドゾーンまで回した奴がいるだろうか。あるいは時速50Kmでもいいからドライな路面状況でフルブレーキングした奴がいるだろうか。オートマ車に乗るほとんどのドライバーはどちらも経験していないと思う。
  マニュアル車時代には、1回くらいはフルスロットルでタイヤをスピンさせて、背中がシートバックに押し付けられる様な感覚にシビレたり、60Kmくらいからタイヤを鳴かせて自分の頭が前に落ちる急制動を経験しているはずである。また、フルブレーキングにクラッチを踏む左足が遅れてエンジンをストップさせた経験だって持っているはずだ。
  オートマチック免許のドライバーにも1回くらいはこれらの体験をしてほしいものだと私は考えている。
 
(追伸)
  私は三ノ宮事故に疑問がある。22歳の息子が運転していて63歳の親父が身代わりになったのではないだろうか。あまりに拙い事故であり、私が当事者だったら、私もそうしかねないと思ったのである。