女房は玉子が好き。

  リハビリのため、1日おきくらいに駅前のスーパーまで杖をつく女房をエスコートして買い物に行っていた。ここ2回は杖を使わずに歩いてみたら、それの方が歩きやすいと言った。
  そんな事から回復に自信を持ったのか、女房が目玉焼きと玉子焼きを作った。実は、私は火力調整が下手なので、玉子料理は苦手である。それと女房は黄身が好きなのだが私は水分の多い白身が好きと好みも違う。
 
  私の玉子料理で唯一女房が認めるのは、油揚げに玉子を割り入れて薄味で煮た玉子の袋煮だけである。私はゆで玉子を煮た煮玉子も好きなのだが、女房はゆで玉子を煮る二度手間料理と言って作らない。
  ところが玉子の袋煮なら手間は1度だし、中の玉子にも味がしみてそのままでも食べやすい。好評なので1度に10個から20個くらいの袋煮を作るが、時々オデンなどに化けている事がある。
  そんな時には(本当に好評なのか?)と頭に?印も出るが、2~3日も袋煮を食べるのでは飽きもくるからバリエーションと考える事にしている。
 
  玉子だけでなく肉も女房と私では焼き方が違う。女房は肉の味がわかる様に焼くが、私は酒に合う味にするため、酒もしくはご飯が食べたくなってしまう。
  だから、買ってきたばかりの肉は女房が焼き、冷凍保存した肉は私が焼く。そんな事を女房に言ったら『そうよ。チャーハンや焼きソバには冷凍した肉を使っていたんだけど気づかなかった?』と言われてしまった。
  私も料理はできないわけではないが、元々が飲み屋で味を覚えた酒のつまみなので専業主婦の女房にかなわない。今回は怪我をしたので私の味に我慢していた様だが、体が楽になるにしたがい台所に立つ回数が増えてきた。(良い兆候と考えたい)