入院中の下の世話。

  1月7日のブログ『女房は打ち身の治りが早かった』で、愛犬ハンナ様へのリゴメに私の記憶違いがありましたので訂正ブログを書きました。
 
  完全看護とはいえ、入院患者の個人的所有物の下着まで洗濯してくれるわけではありません。院内着から下着まですべてをレンタルすれば病人の家庭の介助仕事はありませんが、これらのサービスは病院の下請け業者が請け負っていますので意外とお高いサービスとなります。
  我が家では、私が毎日見舞い、洗濯物を持ち帰る方を選びました。
 
  女房のパンツが一番汚れたのはICUに入っていた時です。持って行ったボストンバッグにはパジャマや下着やウエットティッシュまで入っていたのですが、本人の手の届かない場所に置かれてしまいましたし、手が届いたとしても体が痛くて自分の股間を拭く事もできなかったと思います。
  この時はパンツにカタツムリが這った様なおりものがつき、固形石鹸で洗っても綺麗になりませんでした。汚れが一番落ちたのは食器用洗剤でした。
 
  病室に移ってからも、コルセットができるまでは起き上がる事を許されませんでしたので、下の世話は腰の下にフラットシートと呼ばれる吸水ポリマーのシートを敷いてから差し込み便器を尻の下に入れて、M字開脚の股間にはペーパータオルを掛けて大小便の用をたしたそうです。
  用をたし終わると股間のペーパータオルを新しいものに掛け直し、その上からぬるま湯をかけて股間を前から後ろに向かって拭いたそうですが、形状の複雑な女性器ですから本人が拭くほどの事はできません。女房は看護師の用便の処理が終わったあとにウェットティッシュ股間を拭いていたそうです。
 
  また、洗浄機能付きの便座ですが、これは私が毎回病院に着いた時、病棟のトイレを使わない様にと本館受付フロアのトイレで排尿しました。病棟のトイレもそこの便座と同じと思い込んでいました。
  病棟の便座は普通の物で、女房は病人や怪我人が使うトイレだから私はそんな機能があっても絶対に使わないと言い切りました。それに、女房が車椅子や杖を突いて自分でトイレに行ける様になったのは、怪我をしてから約1週間後のコルセットを装着してからでした。
  ICUから病室に移って以降、パンツの汚れが少なくなくなったので洗浄便座のおかげと思ってしまいましたが、それは私の思い違いでした。
 
  用便などの細かな事は女房も話しにくかろうと聞きませんでしたが、愛犬ハンナ様のリコメを推測で書いてしまったもので、女房に確認して上記の事が判りました。
  12月後半は思わぬ家庭内事故でバタバタした半月でした。記憶が前後しただけでなく、忘れてしまったものもかなりあります。女房と話したり、女房とのメールで復元できた記憶もありますが、細かな出費などは概算でしか思い出せないものもあります。