シンビジュウムの蜜。

  今年も2鉢のシンビジュウムに花芽が育っている。いつも思うのだが、シンビジュウムの花柄には1滴の蜜が分泌される。
  花が咲いたのなら受粉の虫寄せのために、花芯に蜜の出るのは判るが、シンビジュウムは花が開く前から、受粉とは関係のない花柄の根元に蜜が出るのである。
  なぜそんな所に蜜が出るのかは判らないが、ヒョットすると毎年花を咲かせるのが難しいシンビジュウムに花を咲かせるヒントになるかもしれないとの素人考えが浮かんだ。
 
  シンビジュウムは蘭の仲間だから根元にバルブがあり、そこから葉を出す。花芽はそのバルブの脇に生えるのだが、いくつか枯れた様に見えるバルブが無いと花芽が生えてこない。
  私は以前から、枯れた様に見える古いバルブが栄養を貯めないと花芽が出ないのだろうと考えていた。すなわち、花柄の根元にしみ出す蜜を作るだけの栄養が貯まらなければ花芽は育たないと考えたのである。
  しかし、シンビジュウムは専用の砂利を入れた栄養の少ない環境で育てる。私はそれが本来の生育環境に近いのだろうとは思いながらも、あまりに栄養が少ないと考えて鉢の一番下に培養土を入れ、その上にシンビジュウム用の砂利を入れて植えた事がある。だが、その鉢は3年経っても花芽は出ずに、葉芽ばかり出てモサモサに茂ってしまった。
 
  花芽に糖分が必要なら、葉ばかりが育った鉢を来春は株分けして、水遣りの水をすごく薄い砂糖水にして与えてみようと考えた。ただし、その翌日には必ず真水をタップリと遣り、糖分を洗い流して蟻が寄り付かない様にしようとも考えた。(上手くいって毎年花芽が出るといいな)
 
  以前、シンビジュウムの蜜のブログを書いたのでリンク先を書いておきます。(花柄の蜜の写真もあります)ついでに蜜を舐めたブログへのリンクはその下です。