白樺の欠点。

  白樺は1本でも絵になる木です。しかし、住宅地で育てるにはいくつかの欠点があります。とりあえず、思いつくままに書いてみます。
 
  白樺は落ち葉が鬱陶しい。
  落葉樹ですから秋には葉が散ります。しかも、温暖な住宅地に白樺は少ないので誰の家の落ち葉か判ってしまいます。秋には約半月、薄い葉ですから遠くに飛ばないうちにと、1日に数回は落ち葉を掃き集めなければなりません。
  それと、成長のよい木ですから落ち葉の量も多いし、薄い葉だから道路が濡れていると路面に張り付いて箒では集められません。そんな時は指で1枚1枚つまむ事になります。
 
  白樺はズンズン伸びる。
  白樺は湿原に最初に生える木だそうです。そのため、草に負けないほどに成長が早いのです。とにかく枝がよく伸びます。
  普通、庭木は生長するにしたがい、下の方から枝を切りますが、白樺は古い枝の下に新しい枝が生えるといういう事はほぼありません。そのため、樹形を整えるのが難しいです。
  下の方に枝が生えるのは、上の太い枝が風などで折れた時に、木が緊急事態と感じて成長ホルモン?でも出すのでしょうか。そんな時しかありません。
  ただ、葉の落ちた後には休眠に入るのか、大きな枝が折れても反応しません。それどころか傷口から雨水などがしみ込み、幹が大きく腐ってしまう事があります。ですから、白樺の枝打ちは初秋までに終わらせないと木を傷めます。
 
 白樺は木の材質が柔らかい。
 とにかく育ちが早いので木質は柔らかく、マッチの軸にしかならないと言われたポプラ同様に材木には向きません。太い枝を切って庭に放置すると直ぐに名前も判らないキノコが生えます。
  それと、柔らかなので虫には美味しいのでしょう。カミキリムシの幼虫が幹にもぐり込んで幹を食い荒らします。だから、人によっては『白樺は突然枯れる』とか『風で倒れやすい』と敬遠する人もいます。
  ただ、カミキリムシの幼虫が幹に入る(地面スレスレが多い)と、電動鉛筆削り機の削りカスに似た食べカスを出します。穴は見えませんが、私は食べカスを綺麗にしてからその付近に残効性のあるゴキブリ用の殺虫剤を吹き付けておきます。それを食べカスが出なくなるまで続けます。