困ったもんだ。テレビの料理番組。

  日曜日の午後1時からTBSで『噂の東京マガジン』という番組をやっている。番組の前半に若い女性に料理を作らせるのが面白い。
  だいたい10人以上の若い女性に『○○を作ってください』と調理してもらうのだが80%以上が作れない。まあ、20歳になるかならないかの女性なのだからできなくて当たり前と、私は思っている。
 
  そんな世相もあるのか、NHKも民放も料理番組が多い気がする。だがしかし、NHKにしても、民放にしても、料理番組には共通した欠点がある。
  それは、野菜を洗わないのだ。肉や魚は大体が火を通すが、野菜は生で食べることも多いし、炒めたりしても食感を残すために完全に火を通さない事もある。
 
  テレビは映像を見るので説得力が高い。その料理番組で野菜を洗わずに調理するのを見せると、それを見た料理のできない若い女性は『野菜は洗わなくてよい』と思ってしまうのではないだろうか。
  放送事業というものは『特権的』な社会の公器である。料理を知らない若い女性が大多数なのだから、野菜は洗うところをきちんと放送してほしい。