子供の頃から続いた左膝の痛み。

 私が小学校に入学した昭和20年代半ば頃の職業家庭の教員は戦時中の代用教員のポストであり、体育の教員は軍事教練将校のポストであった。
 特に、軍事教練将校は少年たちを兵隊に育てるのが役目だったから、戦後に体育教員のポストを与えられても、スポーツのルールなど知らない人が多かった。
(当時の職業家庭と体育教員には教員免状の無い人もいた)
 
 私の教わった体育教員も、ラジオ体操の後は隊列行進またはウサギ跳びをやらせた。その後は鉄棒が多かった。ボールを使う競技はドッジボールしかできない人だった。特に、野球のルールはなにも知らなかったから、学校にバットやボールがあってもやらなかった。
 ことに、運動会の1ヶ月ほど前からは体育授業のすべてが行進に使われ、コーナーで隊列が崩れるのをひどく嫌った。旗を立てて90度曲がる練習では、隊列ごとに旗竿を持たせ、横に並ぶ5~6人が隊列を崩さずに曲がる練習を延々とさせられた。
 
 現在の体育ではウサギ跳びは膝関節を痛めるから禁止されている。実にその通りで、私の左膝は子供の時から長く歩くとコキンコキンと音が鳴りだして、徐々に痛みがひどくなり歩けなくなった。私は小中学校でやらされたウサギ跳びが原因だと思っていた。
 それが中年で治った。多分、金魚運動マシンのおかげではないかと信じている。
 
 関節痛の多くが関節軟骨のすり減りや破損、剥がれに起因するらしい。そして、軟骨生成の簡易な方法が見つかり、2012年2月1日NHK総合『ためしてガッテン』の(40代から特にキケン!とれない足腰ヒザ痛の真犯人)で股関節の軟骨生成には『貧乏ゆすり』が良いと放送された。
 そして、股関節に軟骨が生成されると股関節の痛みがなくなり、人によっては長年悩まされた腰痛までが治ったと『ためしてガッテン』の過去記事に書いてある。

 
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120201.html
 
 要は、貧乏ゆすりの様に体重を掛けずに関節を動かすと軟骨生成に良いという放送内容であった。それって、金魚運動マシンのやっている事と同じだと思い、私は子供の頃からの左膝の痛みも金魚運動マシンで治ったと信じてしまった。
 笑いがツボにはまると止まらなくなる様に、間違っているかもしれないがツボにはまった考えも修正は困難である。(年寄りの頑固は修正ができないからなのかもしれない)