1億人の購買意欲を高めよ。

 今日、女房と2人で駅前のスーパーへ買い物に行った。お目当ては100g98円(税込み)のとんかつ・ステーキ用の豚肉と、200mg12本で540円(税込み)の野菜ジュースを買うためであった。
 
 グルグルと店内を回る女房の後に籠を持ってついて行くのだが、今日の豚肉の値段は消費税アップ以前と変わらないし、野菜ジュースはむしろ安くなっている。それ以外にも、買いはしないが包装物の菓子やチーズなどは内容量を減らして定価を上げない様にしている。
 
 いくら竹中平蔵と安倍首相が円安・株高を演出して重厚長大産業に便宜を図ってみても国内経済は良い方向には向かっていない。
 
 私は思う。古代より日本人は『日常の生活はケにより支えられている』と。そして、ケが枯れる(ケガレの状態)になると『非日常的なハレの行事』を行いケガレを払う。そして、ハレの行事に着るのがケガレを払う派手な晴れ着であり、それで歌舞いたのである。
 
 日本は敗戦で国際進出が遅れた。だが、国内1億人の国民の購買力で企業は、はからずも産業競争力を付けていたのだ。なぜならば、日本人は世界一品質にこだわる国民と言われていた。ゆえに、自然と競争力がついたのだ。
 
 さて、現代日本であるが。私は『ケガレの状態にある』と考える。政府は円安・株高の小手先技に頼らず、国家的にハレの行事を行い、1億人の購買意欲に頼るべきである。国民の士気が落ちている時に鼓舞してみても『笛吹けども踊らず』なのだ。
(少なくとも竹中平蔵とは縁を切った方が良いと私は思う)