かすみ目とは何なのだろう。

 私にとって、子供の時から聞いていた祖父や祖母の『かすみ目』という症状は、子供にとって理解しづらい目の症状だった。
 老眼は見た通りに凸レンズで焦点を合わせて見える様になるのは理解できた。ところが、祖父母は夕方になると老眼鏡をかけても『かすみ目』と言って読みづらそうにしていた。その状態がどんな症状なのか子供だった私には判らなかった。
 
 だが今、それが判る様になった。朝、老眼鏡をかけるとパソコンの文字がよく見える。いわゆる老眼である。ところが夜になると、老眼鏡をかけてもパソコンの文字が見にくい。一生懸命ピントを合わせようとするのだが、ぼやける。
 なぜだ。なぜピントが合わないのだ。手持ちの老眼鏡は度数2度の物しか持っていないので、ピント合わせの限界なのか、網膜の疲労なのかも判らない。
 
 かすみ目とは一体何なんだ。もう少し度の強い老眼鏡を買うべきなのだろうか。それともピントの問題なのではなく、別の原因(網膜疲労?)なのだろうか。理由が判らず少し悩んでいる。
 目とカメラは原理が同じだから理科でも習うが、目は肉体であり、カメラは機械である。見え方に関する限り、目は理論通りにはいかないものだ。