夏の甘酒作りは冬より簡単。

 甘酒が夏の飲み物である事は知っていたが、今までどうしても夏には作る気にならなかった。甘酒は、冬に両手で暖かな湯呑を包み込む様にして持ち、ぬくぬく感を楽しみながら飲む。このイメージが強い。だから夏に甘酒を作ったのは初めてである。
 
 そして甘酒が夏の飲み物である事がよく判った。冬に比べると手間がかからないのである。お茶碗に4杯分くらいのご飯を2リットルくらいのお湯に入れて一度煮立たせてから、自然に麹を入れられる温度まで冷めるのを待つ。
 煮立てたご飯が50~60度くらいに冷めたら市販の麹をよくほぐしてご飯に混ぜる。あとは30分から1時間ごとに全体をかき混ぜるだけである。
 
 冬だとご飯の温度が下がりすぎて酵母の活動が低下してしまうから、保温したり2時間おきくらいにご飯を50~60度まで暖めなければならない。それを怠ると、その日にうちには甘酒が飲めない。
 今回わかった事は、気温が高いから途中で暖め直さなくてもよいという事である。朝8時から始めたら、昼には甘酒のよい香りがして、試飲したら少し甘くなっていた。そして、夜には甘く出来上がった。
 
 甘酒もカレーと同じで一晩寝かせるとおいしさが増す。さて、問題は一晩どうするかである。甘酒は発酵が進み過ぎると酸っぱくなってしまうので、普通ならば一度沸かして酵母を殺してしまうのだが、今回はもう少し甘くなる気がしてそのまま冷蔵庫に入れる事にした。
 まあ、もう少し、もう少しと欲張って酸っぱくするのがいつもなのだが、今朝、冷蔵庫から取り出し、よくかき混ぜて飲んでみたら酸っぱくなっていなかった。ラッキー!!
 こらえきれずに、3杯飲んで朝食代わりにした。聞いた話では甘酒はご飯よりアミノ酸などが増えているので、夏バテ防止に良いらしい。(満足・満足)