夫婦で旅行に行かなくなった我が家。

 仮面夫婦?家庭内別居?離婚目前? ・ ・ ・ ・ ・
 
 いいえ、そうではありません。数年前、お隣に空き巣が入ったのです。絵に描いた通りに、ご近所で家の建て替えが行われていて見知らぬ人が出入りするのに鈍感になり、騒音にも鈍感になっていました。ガラスの割られる音に気付いた近隣住民はいませんでした。
 噂では、宝飾品などを含めて被害総額は百万円を超えたそうです。盗難被害以外にも、侵入するために壊したサッシや、小型金庫を引きずり出して壊す時にフローリングが傷つき、補修を余儀なくされる間接的被害も大きかったみたいです。
 
 それ以来、私達は家を空ける事ができなくなってしまいました。また、窓などに侵入しづらい細工をしました。それにより侵入は多少しづらくなったとは思いますが、逆に火事など起こしたら脱出しづらくて焼死はまぬがれないでしょう。
 旅行も日帰りのパック旅行ならまだしも、泊りがけの旅行は夫婦で行けなくなってしまいました。年齢的に人生をリカバリーする余裕が無くなったのですから、仕方のない選択だと思っています。
 
 そうそう。女房が面白い話を聞いた事があります。草津温泉からの帰りのバスで隣に座ったのが日本在住の外国人の男性と女の子でした。
 英語が駄目な女房は話しかけられない様にしていたのですが、相手から話しかけられてしまいました。日本語が少しでき、女の子はお父さんより日本語が上手でした。
 少し話すうちに、奥様と息子さんは次のバスに乗って帰るとの事でした。面倒くさい事ですが、家族全員が同じ乗り物に乗って全滅しないためだそうです。
 
 私が危機管理の大切さを最初に感じたのは、大宮に住んでいる時に起きた『上尾事件』です。お嬢様が良からぬ男に付きまとわれ、警察に相談していたのに殺されてしまいました。
 私はその時『なぜお嬢様だけでも上尾とは反対の方向に引っ越させなかったのだろう?』と思いました。しかし、最近のストーカー殺人事件も同じパターンです。そのほとんどが警察に相談するだけで引っ越していないのです。
 電話番号すら変更しない日本人の危機管理の甘さに疑問を感じます。それに、そんな初歩的な事すら警察は教えないのでしょうか、あるいは従わないのでしょうか。
 どちらなのか判りませんが、自分の生活習慣を変えない危機管理なんてありえないのを判ってほしいものです。(生活が大切ですか?命が大切ですか?)