CTX700(パンダ)の欠点。

 一番最初に気づいたのはステップバーの上に立ち上がれないという事実である。走行中に前方を見ようとステップバーの上に立ち上がろうとしたが、ステップバーが前方なので立ち上がれなかった。これは実際に走ってみるまで気づかなかった。
 
 二番目は、そんなわけでシートから尻を浮かす事ができないので、自分の排気ガスを放出しずらいのである。メタボだから、腹にガスが溜まると膀胱が圧迫されて短時間で尿意を感じる事になる。まあ、信号待ちで両足を地面について前方を見る様なそぶりで屁をこけばよいだけの事なのだが、エンジン音とは違う排気音が通行人などに聞こえそうで気恥ずかしい。
 
 三番目は二番目に付随する頻繁な小便ストップである。快適に走っている時には停まりたくないし、エンジンを止めたくない。これは単なる個人感情である。
 
 昔の戦闘機乗りは牛乳瓶の様な物に排尿し、風防を開けて撒いたという。飛行速度が遅いがゆえにできた事で、現代のジェット戦闘機には尿を吸い取るホースがついていると、百里基地でF4ファントムに体験試乗した奴が話していた。
 そいつは射撃手席に乗って、飛ぶ前にそのホースの意味が判らず鼻を近づけて匂いを嗅いだら、後部座席のパイロットが慌てて『それは小便用ホース』と教えてくれたそうだ。
 
 四番目はデジタルメーターの取り付け角度である。今の季節だと夕方の3時頃に夕日を背負うと、計器盤に夕日が反射して眩しくて読み取りができない。単にメーターの取り付け角を垂直に近い角度にすれば良いだけの事なのだから、メーカーは考えてほしい。
 まあ、スピードオーバーで白バイに捕まっても『眩しくてメーターが読めませんでした』の言い訳が認められるなら今のままでもよいのだが、それはありえないから時に不愉快な事態が起こるかもしれない。
(見通しの良い平坦で道幅も充分なのに40Km制限の道路が家の近くある・剣呑剣呑)