2020年東京オリンピックは成功するのか。

 まあ、何をもって成功というかが問題ではあるが、万全ではないにしてもオリンピックを開催したという事実においては問題ないだろう。だが、オリンピックを社会問題としてとらえると問題山積かもしれない。
 
 現時点で政府が憂慮しているのが建設労働力であり、その解決策として東南アジアの労働力に期待している。しかし、その労働力にはイスラム教徒が沢山いる。
 そして最大の問題点は、無神論者の日本人にはイスラム教徒を理解できる人間が少ないという事である。
 
 『日本人とユダヤ人』には、日本の神々に比べると唯一神の神は『水臭い』と書かれている。
 日本の神々は日本に生じた神々であるが、唯一神は人間と神との契約により生じた神である。すなわち、契約神であるから人間と神との契約は完全に履行しなければ契約不履行とされ、神の怒りに触れてしまう。
 すなわち『水臭くない』日本の神々は無神論者に見える日本人が『苦しい時の神頼み』をしても、何とかしてやろうとする。だが、契約神である神は人間が契約を守らなければ契約不履行を責めたてる。ゆえに厳しい戒律を守らなければならない。
 
 水臭くない神々を持つ『日本教徒(これも日本人とユダヤ人の中の言葉)』に、水臭いたった1人?の神を信じる一神教の人々を理解できるだろうか。
 胡散臭い麻原教祖を信じたオウム真理教徒の信じられぬ行為を見抜けなかった日本人である。多分、理解できないと思うし、政治力と経済法則しか信じていない自民党政府も理解していないだろう。
 オリンピックのためとはいえ、東南アジアの労働力への期待は様々な問題を抱え込む事になると思う。