親に及ばぬ息子は父とぶつかる。

 3月22日TBSの『サワコの朝』に俳優の佐藤浩市が出た。父親は三国連太郎である。多分、そんな理由からか朝のトーク番組としてはウザイ話になった。
 推測だが、佐藤浩市は笑いながら父親の脇をすり抜けるだけの知恵を持ち合わせなかったのだろう。ゆえに、話が浅はかでウザクなったのだと感じた。
 
 私の義父は漁師で、ここにも父子の葛藤があった。親子で力を合わせて大きくした?というよりも、経営感覚のある息子(社長)の力で大きくしたのだが、酒を飲まない息子(社長)は、地元の会合など酒の席は父親(会長)に任せていた。
 会合は大酒呑みの会長が得意とするところだった。親子協力の結果、地元で一番の漁師となったのだが、地域の決め事は酒の席での会合で大筋は決まってしまうものである。
 立派な仕事をしながらも、息子は父親にわだかまりを持ち、父親が死ぬまでウジウジとしていた。父親が死ぬと息子は会長に退き、孫が社長になった。
 酒嫌いの新会長だが、年配者の多い会合に若い社長(孫)を出すわけにもいかず、先代の会長にならって酒の席にも出る様になった。ところが、ここでも社長(孫)と会長(息子)間にわだかまりができ、親子関係は渋い。
 
 私のところも同様である。知識はあるが知恵の無い息子は私とぶつかり、目端のきいた方はいつの間にか私の脇をすり抜けて、私には理解できない分野で仕事をしている。
 サラリーマンだった私のところは、漁師の様に親子で同じ仕事をするわけではない。親とは別の仕事を選んだのだから、親とはぶつからなくてよいはずなのだが、知恵の無い方は別の道を歩きながらもやたらと私にぶつかってくる。
 目端のきいた方はぶつからないが、忙しいとか言って年に2~3回帰ってくるだけで無視し続けている。(どっちがいいんだろう・悩む~)