メーカーとユーザーの溝。

 昨年の夏の初めに涼しい汗取りパッドを買ったが、秋にはすり切れてしまった。少々高かったので(な~んだ・高かったのに~)と思ってしまった。
 メーカーは涼感を追求して商品開発したのだろうが、買った方からすれば数か月ですり切れてしまっては、買って損したという気分になる。
 
 なんでそんなに早くすり切れたのか今まで理由が判らなかったが、最近やっとその理由が判った。私の寝返りの回数が多いのだ。
 実は、いま使っている汗取りパッドは去年の秋から使っている暖かパッドである。女房も同じ物を使っているが、私の使っている方が毛羽立ちがひどい。
 それは、女房よりも私の方が寝返りを多くうつので、必然的に敷きパッドの表面が毛羽立ったというわけである。
 
 涼しい汗取りパッドもメーカーは涼感を追求したのだろうが、涼感は達成できたが耐久性は失われた商品になってしまったのだろう。
 私は、メーカーの目指したものと、ユーザーの期待するものが少々ずれ、価格と見合う耐久性が保てなかった商品だったと思う。
 
 昔、日本が安い商品を輸出していた頃に、日本製雪かきスコップを使うアメリカのユーザーの声をテレビが放送した事がある。
 何と言ったかというと『1回で壊れてもいいんだ。安いから』だった。要約すれば(値段が安ければ高品質長寿命は期待しない)という事である。
 まだ輸出商品にジャパンクオリティーという自負もなく、アメリカが桁違いに豊かだったころの話である。