ブレーキを緩める勇気の必要なテク!!

 もう10年くらい前の真冬になるけど、浅間酒造のドライブイン長野原草津口駅の先の旧道にあった頃の事である。
 
 草津に向かう途中で酒を買うために雪の積もった緩い坂を上っている時に、下ってきた対向車がブレーキをかけたら後輪がセンター側に滑った。
 坂を上っていた私は慌ててブレーキを踏んだ。対向車は後輪が滑った時点でブレーキを緩め、進路を立て直して右側をすり抜けて行った。
 停車した私は、自分だったらあそこでブレーキを緩める事ができただろうかと考えてしまった。知識としては知っていても、実際に後輪が滑った時にブレーキを離す勇気は出てこないかもしれない。そうしたら接触事故は免れなかっただろう。
 
 数年前の初冬にも、草津に向かう道路で似たような事があった。昼過ぎから標高の高い草津だけに雪が降った様で、下って来る自動車の中にはノーマルタイヤの車もあった。
 その中でユックリと大型トラックが下ってきたが、明らかにカーブの減速でタイヤが滑っていた。デカい車体が滑りながら近づいてきて、絶妙のタイミングでブレーキを緩め、タイヤがグリップを取り戻してカーブを通過して行った。
 
 いやはや。降雪は少なくても凍結のある地方だけに冬場のドライブテクニックは上手いものである。