ジャガイモ餅。

 女房がテレビでなかなか固くならない餅の作り方を見たという。もち米と山芋を炊いてすりこ木棒で搗いて作っていたそうだ。
 私も以前、ジャガイモを使った餅作りを見ていたので『じゃあ、いま冷蔵庫にあるジャガイモでやってみよう』と、もち米1Kgとジャガイモ500gで作ってみた。
 
 結果はたしかに柔らかいが、餅としては粘りがない。口にくわえて引っ張っても伸びが悪く、プツンと切れてしまう。
 そんな柔らかさだから餅つき機はベタベタに汚れるし、餅つき機からタッパーに移す時もどんどん垂れ下がってしまう
 それと、普通の餅ならば箸で巻き上げる様にして食べる分を巻き取れるが、ジャガイモ餅は千切れて箸では巻き取れなくて、食べる分を取り出すのが難しかった。
 それと、やはりジャガイモの香りがする。
 
 女房は『次は山芋で作ってみよう』とか『里芋の方が良いかもしれない』などという。私はどうせ搗くのは私なのだから『山芋や里芋を用意してくれたら搗くよ』と答えた。
 感覚的には山芋の方が繊維質が少なくてよいと思う。里芋は当たり外れがあり、ガリガリだったり、繊維質の多い里芋が混じったら食感がどうなるか心配がある。(でも1度は食べてみたい)
 
 ジャガイモ餅も作ってから3日目になったが、テレビの通りに今も柔らかくベタベタしている。保水力が高いみたいなので、カビそうな気がしたのでステーキ用の刃の無いナイフで小分けにしてラップで包んで冷凍庫に入れた。
 今も柔らかいくらいだから、ナイフも手もベタベタになってしまった。いつまでも柔らかい餅というのも始末に困るものである。もち米1~2カップでジャガイモだったら1個くらいの比率で芋ご飯を炊き、すりこ木棒でつぶして餅にし、1回で食べきるのがよいと悟った餅騒動であった。