早くもバレたオリンピック招致の嘘。

 猪瀬都知事が4000億のプール資金があると言い、施設建設費は1500億あまりと言っていたが、見積もりの時とは条件が変わって、再見積もりをしたら4000億を越えると言った。
 
 この手法は、1964年の東京オリンピックにも似た例がある。それは新幹線である。
 当時の国鉄は見積額を低く設定して建設計画は国会の承認を得た。そして、予算オーバーが発覚して、国鉄総裁が辞任した。勿論、着工した計画は途中で中止できないのを承知の上で、総裁自身が辞任を覚悟して予算額を低くして国会承認を得たのであった。
 
 ひょっとすると、猪瀬都知事もそれと同じやり方をしたのかもしれない。しかし、都知事は選挙で選ばれる。辞任するまでも無く、次期都知事選に立候補しなくてもよいし、落選するかもしれないし、当選すれば『民意を得た』と居座ればすむ。
 
 同様な嘘は安倍首相にもある。福島第一原発放射能漏れについて東電は『コントロール下にあるとはいえない』と真反対の事を言っている。
 
 しかし、これほど早く嘘がバレるとは思わなかった。そして、嘘のツケはすべて国民に税金の形で戻ってくる。
 嘘をついた張本人は辞任で責任をとった事となり、辞任の翌日から大手を振って街を歩けるのだ。