草津の湯。

 今年の夏の暑さには感度の鈍い私の体も負けてしまいました。赤ちゃんの様にあせもができてしまったのです。内心(ウフフ俺の皮膚は赤ちゃんなみ)と思ったのですが、その後テレビで『汗荒れ』という肌荒れだと知ってガッカリしました。
 汗荒れは、かいた汗が蒸発すると汗の中のアンモニアなどが濃縮されて肌荒れを起こすという事でした。(私の肌はヤッパリ年寄りくさい肌でした)
 お盆をすぎて肌の症状は徐々に回復はしてきていたのですが、ひどく肌荒れした部分はまだ完治していません。そこで、夏休みも終わって観光客も少なくなった草津に湯治にきました。
 
 草津の泉質は強い酸性で、それが皮膚の死んだ肌を溶かします。入浴前に陰部を洗い、かけ湯をして源泉100%の湯に入ります。ぬる湯好きの私に草津の湯は熱すぎて1~2分で出たり入ったりをくり返します。そんな入り方でも、湯から上がった後の肌ざわりが違います。
 初日の夕飯前と後に2回入浴したら、肌は石鹸で洗ったよりもきれいになった感じです。まあ、強酸性の草津の湯では普通の石鹸は泡立ちませんので、肌は草津の湯にまかせるしかありません。多分、もう数日でボツボツしたところも良くなると思います。
 
 強酸泉だけでなく、強アルカリ泉も肌を綺麗にしてくれます。自宅から近い強アルカリ泉は山梨県の日川渓谷にあるのですが、まだ泊りがけでは行った事がありません。数日間は逗留しなければならない湯治にはやはり草津に来てしまいます。
 湯治にはある程度距離があって、帰る手間のかかる方が長逗留の決心がつくみたいです。だからかもしれませんが、草津より近い伊香保には泊まった事がありません。
 
 草津の湯の欠点は、長逗留すると陰嚢の皮がむける事です。陰嚢の皮膚が日焼けしたみたいに黒っぽくなり、その後、亀の甲羅の様にひび割れてポロポロとむけます。すると、少し陰嚢がヒリヒリします。
 以前、草津の町の人のために作られた共同浴場で地元のご老人から聞いた話ですが、昔は湯治の人の歩く姿で何日目くらいかの見当がついたそうです。それは、1週間もいると股間のヒリヒリから若干前かがみで歩くからだそうです。(私も内心納得です)