昨日の小河内ダムは寒かった。

 10時に家を出る時の気温は30度もありましたが、安全のために長袖を着て出ました。五日市あたりまでは腕まくりしたいほど暑かったのですが、秋川渓谷に入ると樹林を抜けてくる風が涼しくなりました。
 檜原都民の森付近では気温が18度でした。奥多摩周遊道路を駆け上がる時には体が冷えて寒くなってしまったので、小河内ダムまで行かずに引き返して来ました。冬ならばヤッケを持ったのですが、出がけが暑かったので油断しました。Uターンして『季節の変わりは早いものだ』と思いましたが、実はこれも早とちりだったのです。
 
 同じ道を往復するのでは面白くないので、帰路は途中の上川乗を右折して上野原に出て国道20号で帰る事にしました。
 上野原に出たのが1時頃で路面の反射もあり、また夏に逆戻りしました。その上、大垂水峠を下ったあたりで、ベラドンナちゃんのフューエルインジェクションの赤ランプが点灯し、エンジンは動くものの最適な空燃比を計算できなくなった様で、バックファイアーも出てしまいました。
 
 エンジンの電子化は自動車の方が先で、その時私は『コンピューターが壊れたら走らなくなるのだろうか』と心配しました。灼熱の砂漠でECUが熱暴走したり、偶然にもたった1発の銃弾がECUを貫いたり、心配事は沢山ありました。
 特に、その技術がオートバイに導入された時『オーナー(素人)にはいじる事ができなくなる』と思いました。そして、ドレスアップに専念するオーナーが増えました。
 昔、アマチュア無線でも同様の事が起こりました。試験方法が記述式から四択式に変わり、メーカー製無線機であれば無線局開設の事務手続きが簡素化されました。
 そして、技術に長じたアマチュア無線の局長さんが減り、お話の上手な局長さんが増えたのです。
 
 そう言えば、現在の自動車事情もアマチュア無線に似ています。オートマ免許が新設された時、お役人は『オートマ免許は限定的に考え、慣れたらマニュアル免許に移行してもらう』と言っていました。
 ところが、オートマ技術の進歩は女性のドライバーを増やして自動車の売り上げが上昇したのです。そして、現在はオートマ全盛時代となりました。役人は口をつぐみましたが、メーカーは『オートマは運転に集中できる』と言います。
 しかし、信号待ちで漫画を読むドライバーすらいるのです。閑になった分、ドライバーは別の事をする様になってしまったのが現実です。そして、アクセルを踏めば進む自動車は、昔なら考えられない事故を起こす様になってしまいました。
(昔オートマは欠陥車だと言った技術者もいたのですけどね~)