今も私はオリンピック招致に反対。

 日本時間の今夜から2020年のオリンピック開催都市が決定する会議が始まる。だが、私は今もってオリンピック招致には反対している。
 
 オリンピックを開催するためには多少なりとも土木工事をしなければならない。しかも、国際行事であるだけに一級業者に工事を託す事となる。だが、現在の日本は超一級業者を必要とする土木工事がある。
 それは、福島第一原発である。一体いくらかかるのか、どの様な工法を用いなければならないのか。日本ではロシアのチェルノブイリの様に石棺化して永久放置というわけにはいかないのだ。
 ただただ金を浪費するだけの廃原発を抱えているのが、現在の日本の最重要問題だと私は思う。オリンピック招致は、外国を敵にして国民の目をそらす無能政治家の様に、大問題から目をそらすための手段である気がしてならない。
 
 また、東京都は4000億円のオリンピック資金があると豪語する。それをなぜ東日本大震災の復興に振り向けないのだろう。
 一義的にはオリンピック招致のための資金だから目的外に使用する事はできないという事なのだが、現在の日本にとってオリンピック招致が大切なのか、福島第一原発一帯の安全な国土回復のどちらが大切なのだろうか。
 また、正しそうに聞こえる一義的理念だが、私にはプールした4000億円の金を欲しがるスポーツ関係団体が、分け前欲しさにオリンピック資金をオリンピック以外に使わせない様にしている気がする。
 願わくばオリンピックが外れ、オリンピック資金を福島第一原発という厄介物を始末する方に使って欲しい。
 たった半月程度の祭りのために東京都の4000億円を使い、さらに国税までもつぎ込む必要などない気がする。
 
 私は反オリンピックの信念を絶対に曲げない。たとえ2020年に東京でオリンピックが開催されたとしても絶対に見に行かない。テレビで放送されても絶対に見ない。全国のテレビ局がすべてオリンピック放送になったとしたら、私は撮り貯めてある録画を観る事にする。
 所詮、オリンピックは行事にすぎない。人間の様に嫌いで疎遠にしている奴であっても学ぶためならば信念を曲げても学びを請うのとは違う。私は一旦拒否した行事は拒否し続ける。(それまでに死んだらオリンピックの雑音も聞かなくて済む)