私の最初の四輪車。

 子供が生まれ、乳児を連れての里帰りが難しいと判り自家用車を買う事にしました。CB350を買ったバイク屋さんに中古のシビック1500が出たのを聞き、2代目のオーナーになりました。
 おかげで帰省は格段に楽になるし、夜泣きなどで子供が寝付かない時には1時間ほど走り回れば揺り篭効果なのか寝付くし、ご近所の迷惑にもならなくなりました。
 
 CB350の時から峠越えが好きだった私はシビックを持ってラリーに目覚めました。勿論、本格的なラリーではなく同好の者が集う草ラリーです。
 草ラリーでのシビックの良さはトルク重視のエンジンだったので、2速で発進してレッドゾーンまで回すと時速80Kmくらいになります。友人は変速しないで走り回る私を見て『シビックオートマチック』と馬鹿にしましたけど、遊ぶにはそれで充分でした。
 欠点は、アンダーガードなどのスポーツキットの少ない事です。手に入れようとすればシビック1200RS用の『無限』製を買うしかなかったのです。たしか、当時の無限の社長はホンダの初代社長本田宗一郎の息子さんだったと記憶しています。
 
 そんな乗り方をしていたのでシビックは私の代でクラッチが滑る様になり、2人目の子供が生まれた事もあって、もう少し車体の大きなレオーネに買い替えました。レオーネは四駆なのでウィンタースポーツに目覚めるきっかけとなり、子供達はスキーが上手くなりました。
 
 二輪車は私のライフスタイルを変え、四輪車は家族のライフスタイルを変えました。共に行動半径が広くなる変化で、私にとっても家族にとっても良かったと思っています。