我が家のバミューダートライアングル。

 探し物があって嫌々ながらロフトベッドの下に手をつけた。小さいけれどチョット重いダンボール箱があったので開いてみたら、結婚して出て行った息子の漫画本が入っていて、その中の『動物のお医者さん佐々木倫子)』に目がいってしまった。
 チョコット覗いたら絵も見やすいので読んでしまったのが失敗だった。当初の探し物など何処へ行ったやら、舵は漫画へと切り替わってしまった。
 
 登場人物が個性的で面白い。そして、舞台となるのが獣医学部。1話ごとの作りも丁寧で飽きない。
 私的には34話(花見でジンギスカン編)が面白かった。実は我が家の付近もカラスが多く、私自身も頭上スレスレを飛ばれて威嚇された事がある。
 カラスは家の屋上を歩いたり、手摺にもとまるのでアマチュア無線用のフクロウのデコイを置いて追い払う様にした。更に、念のためにと古いホースを蛇の様に置いてある。
 だが、カラスは犬並みに頭が良いそうで、私の努力をせせら笑っているかもしれない。
 
 全体を通して面白いのが、動物達にもセリフが用意されている事で、それがまた面白い。ストーリーと動物の描かれた仕草にピッタリと合った言葉がいとおしく、動物を飼った事のない私も『犬でも飼おうかな~』と、かなり真剣に考えてしまった。
 探し物はドア用の大きな蝶つがいだったのだが、漫画を読んでいるうちに90cm×150cmの金網を支えるにはもっと良い方法を思いついて、探し物が見つかる前に解決した。