原発行政の基本理念とは何だ?。

 日本の原発が海岸部に造られたのは日本の河川が短く急峻であり、原発の冷却水を安定供給できないので海水に頼ったのだと考えられる。では、放射性廃棄物の最終処分場の選定はどの様な基準で決定されたのだろう。私はその根拠が知りたい。
 
 放射性物質を安定保管するために栃木県矢板市の様な内陸部を選んだ根本理念が見えてこない。安全保管を目指して内陸部を選んだとしたら、現在の原発はすべて悪い立地条件の所に造った事になる。現に原子炉内には生の核燃料が入っているのだ。それが放射性廃棄物より安全であるわけがない。
 
 私の頭の中のには、この2つ立地条件のパラドックスが根を張ってしまった。納得できる説明を聞かない限り、私は原発に納得できなくなった。
 今までの私は、8月24日のブログ『私は消極的原発廃止論者』であったが、頭の中に立地条件のパラドックスが生じた途端、原発行政が場当たり的でいい加減に思えてきて『即時原発廃止』派になってしまった。
 
 私だったら、まず一番初めは原発の敷地内に深い竪穴を掘って埋める事を考えるだろう。そして、それをたたき台にしてよりよい最終処分場の選定検討に入るのが常道だ。