なぜ国は矢板市に最終処分場を造るのか。

 私は前回(9月5日)のブログ『国の愚かな判断』で、海無し県の栃木県矢板市放射性物質の最終処分場を造るのは愚策中の愚策と書いた。
 
 ではなぜ、国はこんな愚策を考えたのだろう。
 多分、福島第1原発事故の反動ではないかと推察できる。福島第1原発事故では大量の放射能汚染水を海に垂れ流し、国際的な非難をあびた。
 『羹に懲りて膾を吹く』(あつものにこりてなますをふく)ではないが、海への放射性物質の直接の流出を防ぐために、栃木県と茨城県放射性物質のフィルターにされるのだと思う。
 
 河川への放射性物質の流出なら、河口に達するまでに様々な対策が打てる。たとえ海に流れ出したとしても諸外国への言い訳もたつ。
 
 役人がいくつかの条件を設定して候補地を選択する。そして白羽の矢の立った所が栃木県矢板市の国有地だった。多分、そんなところだろう。