シルバーウィングは初めてのビッグスクーター。

 二輪車を大別すると燃料タンクが座席の前方にあり、エンジンはその燃料タンクの下にある、いわゆるオートバイ。それと座席の前方に空間があり、エンジンは座席の下にあるスクーターの2種類がある。
 オートバイタイプは前方から見ると、エンジンが前輪の直ぐ後ろにあるのでエンジン冷却には都合がよく、操縦姿勢も燃料タンクを両膝で挟むので安定する。
 かたやスクータータイプは座席の前に燃料タンクが無いので乗り降りはしやすいが、エンジンは座席下部のカバーの中に納まっているので、エンジン冷却に都合が悪くファン等で強制空冷しなければならない。
 その他の点では、オートバイ操縦の衣装はスポーティーなバイク専用にする事が多いが、スクーター乗車にはスーツでも違和感がなく、昔は大口顧客を担当する銀行員が利用していた。(小口顧客担当は自転車でした)
 
 私も原付2種(125cc)までの小排気量スクーターには乗ったが、大排気量となるとやはりオートバイタイプを選んだ。操縦姿勢としては、やはり両膝で燃料タンクを挟めるオートバイタイプの方が安心できるし、オートバイに乗るのは操縦。スクーターは乗車か、単に乗ると表現したい。
 さて、ヒョンな縁から600ccのシルバーウィングをヒデ坊様に譲ってもらって取りに行き、横須賀線のピ-スガレージから中央線の我が家まで乗って帰って来る時には、どうも尻が落ち着かなくて胃が痛くなってしまった。
 何回も乗るうちにステップボードの前方で足を踏ん張って、尻をシートの段差に押し付けると姿勢が安定する事に気付いた。それと、長時間乗る時には、オートバイの足を置くステップバーよりは、スクーターのステップボードの方が足の自由度が高く疲れにくい事も判った。(アメリカで生まれたハーレーがなぜステップボードなのかも理解した内蔵助です)
 
 オートバイとスクーターの差は。そうか!!。自転車に婦人車がある様なものか。ウ~ン?ちょっと違うかな?。
 普通の自転車と婦人車の違いは座席とハンドルを繋ぐトップチューブを下げてスカートの女性にも乗り易くしたのだけれども、フレームの強度が低下してフレームがねじれるので操縦安定性は低下した。
 オートバイの構造は車体強度の合理性の結果であり、自転車の婦人車に見られる様な欠点はスクーターも抱えている。現に、スクーターの前方空間が平床なのは小排気量に限られ、大排気量スクーターでは床の中央部が盛り上がった形になり、強度アップとエンジン冷却用の空気の通り道になっている。
 だがまあそれも、見方によってはスーパーカブに似ていなくもない?。ン?まてよ!!。シルバーウィングの全体的な印象は?。そうか。私が子供の頃に惚れた初恋の人が成熟した女性になり惚れ直したのと同じかもしれない。(長時間渋滞につかまるとノークラッチはやっぱし楽だしな~)

 
追伸
 8月19日のブログ『最初に憧れたバイクはスーパーカブ』でソバの出前の事を書きましたが、よ~く考えたら、若い人は自転車でソバを出前する姿がどんなであったか知らないかも。ネットを調べたら、以下の楽天ブログに比較的大きなモノクロの写真がみつかりました。ベテラン店員なのでしょう考えられないほどにドンブリなどを積み上げています。
高橋留美子作「らんま1/2」のシャンプーちゃんの出前はオカモチ姿です)
http://plaza.rakuten.co.jp/jun281/diary/201107170000/