山で怖いのはな~あに。

 熊に出会う事?雷?怪我?足の踏み外し?なだれ?凍傷?落石?岩場で進退窮まる事?ウ~ンいろいろあるな~。山は人に出会う事が少ないので怪我で動けなくなるのは困るけど、岩や冬山は危険である事を承知して出かけるのだからアクシデントに対する対応策は考えてあるはず。
 熊にしろ鹿にしろ猪にしろカモシカにしろ、獣は意外と鳴き声などを出す事は少なく、歩く時に小枝や草などを踏みしめる足音や、木の葉を食べる音に気配を感じる。もし、鼻息が聞こえら運を天にまかせるしかないのだろう。
 
 そんなアクシデントや獣との遭遇を気にする事なく気軽に出かけた山で怖いのは、案外『人の話し声』だったりする。特に、山菜やキノコのシーズンには土地の人が入っている事があり、誰もいそうにない所で何を言っているか判らないが、ボショボショと人の声がするとドキリとする。女性の単独行だったりすると、別の怖さも加わり本当にゾッとするのではないだろうか。
 
 まあ、そんな人声が怖くて行けない山がある。群馬県野反湖から長野県の切明温泉への魚野川沿いの道だが、途中でハングルの話し声が聞えてくると言われている。起点はともかく、終点が温泉なので魅力はあるが、ちょっと怖くて行けない内蔵助です。