イジメの口実など無数にある。

 怪我は包帯を巻くので、学校を休んでも『ズル休み』と言われないし、学校へ出てもしばらくは皆が気を遣い、傷口を見たがります。ウフフの気分です。内科系の病気だと『ズル休み』とイジメられちゃうんですね。見た目が普通ですからどんなに苦しくても気は遣ってもらえないんです。
 
 心の痛みなど内科の病気以上に気を遣ってもらえません。心の悩みを抱えながら作り笑いで勉強して、休み時間はイジメられてますます心はつぶれ、先生に相談しても助けてもらえず、自分から死を選んでしまった大津市の中学生が哀れでなりません。
 多分、あの子は『自分が死ねば、誰かが気づいてイジメも無くなるかもしれない。』と、心の中で思っていたかもしれません。しかし、先生も、学校も、教育委員会も、すべてが少年の気持ちを裏切りました。
 しかし、これは大津市だけの問題ではありません。今までのイジメに対する教育関係者の対応はすべてこれだったのです。
 
 大津市のイジメ自殺(ある意味他殺)。溜まりに溜まった膿が噴出す様に、やっと噴出したのです。今までの少年の凶悪事件の判断基準は永山事件ですが、今回の大津市イジメ自殺が今後のイジメの判断基準になるくらいに精査して欲しいと思います。
 それが、自殺した少年への償いであり、最後に少年が考えたかもしれない悲願への回答になるかもしれません。特に教育関係者には現役であるないにかかわらず改善策を考えてもらいたいと思います。
 
 生徒のアンケートにあった『自殺の練習』の内容が明らかになりました。首を締めたそうです。社会人が繁華街で誰かの首を絞めたら、即『殺人未遂』ですよ。アレ『生徒は友人同士だから』と反論しますか。金を貸した友人がドロンしたら、それでも友人と思いますか。首を絞めるのはお金より大切な命の危機ですよ。友人じゃあないでしょう。犯罪ですよコレは。
 私は大反対でしたが、裁判に一般の感覚をとの名目で『裁判員制度』が導入されました。判事も検事も弁護士も、専門家は『裁判員制度』の導入に反対でした。仕事が煩雑になるのは目に見えていましたからね。教育関係にもそれが必要ですか。自浄作用が働かなければもっと面倒になりますよ。それでいいんですね。よくよくお考えください。でも、残り時間はわずかですよ。