蛇口から水がしたたる。

 築17年。ペンキは1度塗りなおしたし、屋根の防水もそろそろ替えなければならないし、直下型地震に耐震補強した方がよいだろうか。などと大きな事には目が向いていたが、トイレの蛇口からポタポタと水がしたたる様になった。
 たしか以前、水栓用の止水コマを買っておいたばずと道具箱をほじくり返したら、普通のコマが見つからない代わりに、節水用のコマが出てきた。とにかくそれを使ったが、水も勢いよく出るので何が節水なのか判らなかった。
 
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(左が取り外した普通のコマ ・ 右が節水コマ)
 
 そしてその晩、夜中に1度トイレに入り、朝にトイレに入って節水コマの意味が判った。1回ひねっても水があまり出ない。ひねり足して手を洗って閉める時に、勢いよく出なかった理由が判った。節水コマには弾力があるのだ。
 だから、一定の力加減で閉めると普通の止水コマより1/4ひねりほど多くひねってしまう。すると、開けた時に水の出が普通の止水コマより少ないので節水効果が期待できるわけだ。
 人間なんてズボラなもので、ある程度の水量があればもう1ひねりして水量を増やさずに手を洗ってしまう。閉める時も水が止まったのを目で確認する事もなく、いつもの力加減でしめる。一晩して、人間の慣れや習慣行動によって節水効果のある事を知ったしだいである。