刀を抜いてから判る相手の強さ。

 ヒデ坊様の4月14日のブログ『2型 初期型』のボルトの話。私は読んでいてプロの凄さに背中に汗をかきした。ボルトの状況からCBXの扱われ方を見抜く眼力の話は、例えれば刀を抜いてしまってから相手のもの凄い強さに気づき、射すくめられた感じです。
 そういえば昔は、植木職人など手を見て上手い下手を判断して庭の手入れを頼んだと聞いた事がありますし、ご近所の庭の出来具合を見てどこの植木屋さんに頼んだか聞いたりもしました。技術というものは結果が歴然とします。自分よりできる相手と立ち会ったら背中に汗だって流れます。
 
 また『起こし車両』という言葉も始めて知りました。物を見極める眼力がなければそれらを区別する事もできません。そういえば、以前テレビで外側はピカピカだけどエンジンなどはポンコツのバイクを買ったために、走行中にエンジンが急停止して転倒したというニュースを見ました。
 NHKの朝の連続テレビドラマ『梅ちゃん先生』のストーリーがちょうど終戦直後をやっていますが、闇市で革靴を買ったら革でなくスルメで雨の日に履いたらグズグズになったとか、猫に食べられたとか聞いた事もあります。闇市では密造酒なども売られメチルアルコールで失明したり死んだりする事もあったそうです。
 騙されないためには数多く本物を見て自分の目をやしなうしか方法がないみたいです。そして、自分より上の人の技術をよく見て盗む事でしょうか。無線屋の私も先輩のやり方を見て仕事を覚えました。