相続対策準備中?

 私は女房より5歳年上ですし、平均余命的にも私の方が先に死ぬでしょう。だから私が死んだ時には私名義の遺産は不動産だけにしたいと考えて、銀行口座の数を減らしています。
 と言うのは嘘です。生活費の不足分を預貯金から補填するのを私の口座から先に取崩したので、今年に入って1つの銀行口座が空になり解約しました。
 
 昭和43年12月10日。府中刑務所の近くで東芝府中工場のボーナス約3億円が盗まれて以来、銀行は給料の銀行振込みを企業に働きかけました。
 それまでのサラリーマンの大多数は郵便局を利用し、銀行はお金持ちを相手に商売をしていました。でも銀行にすれば毎月定期的に給料が振り込まれれば、当時の平均月収6~7万円のサラリーマンでも数が集まれば馬鹿にできません。(3億円事件から推測すれば東芝府中工場を顧客にした銀行は毎月の給料日には約1億円の商いになります)
 そんな訳で、私も引っ越すたびに指定銀行に口座を開きましたから、小額の口座がいくつかできました。今ちょうどそんな口座が空になる時期が来たという事です。
 
 現在の日本の遺産相続は半分が女房に行き、残りの半分を子供達が分けるのが法の定めです。かと言って、不動産も預貯金もその定めに従い、女房と子供が分け合うと後々面倒です。
 私が死んだら生活のために不動産を女房が相続し、現金や預貯金を子供が分ければよいと考えていますので、私の預貯金を少なくして女房の預貯金は減らさないのがよいと思っています。
 
 最近の相続争いは意外と小額でこじれる事が多いというので預貯金を子供が分け、不動産の欲しい子供が女房の老後を見ればよいと思っています。動産も不動産も皆で分け様という子供がいたら私が化けて出てやります、
 親父の不動産は長兄と私が分け、嫁に行った姉達は預貯金を分けて兄弟姉妹がさほどの不公平感なしに分ける事ができました。(めでたし・めでたし)