大雪そして雪崩。

 日本一の強酸性度の1軒宿であり、ガン患者が一縷の希望を託す温泉。微弱な放射線を出す岩盤浴で有名な秋田県玉川温泉で雪崩が起き、雪崩は岩盤浴用のテントを直撃して3人が亡くなられた。
 玉川温泉の従業員の方もテレビ取材に『あそこで雪崩が発生した記憶はない』と言っていたから、今回の大雪による雪崩は数十年に1回か百年に1回の事だったのだろう。
 
 雪崩には毎年崩れる様な巣もあるが、本当に雪崩の無かった所で崩れる事もある。昔、科学雑誌『サイエンス(日本語版)』で黒部渓谷の雪崩の話を読んだ。それには黒部ダム関連の飯場が直撃され、作業員が渓谷の対岸まで吹き飛ばされたと書かれていた。また、樹齢200年を越す樹木も薙ぎ倒れていた事から、少なくとも200年は雪崩の無かった場所と結論付けられていた。
 
 雪崩は黒部渓谷の様に急峻な地形だけで起こるわけではない。私の記憶では。斜度が数度の斜面でシャーベットの様な雪崩が発生した事件を新聞で読んだ事がある。どうも雪崩は雪と斜面があれば発生するらしい。