私に雪国暮らしは想像できない。

 23日の晩から降り始めた水っぽい雪が、24日には路面に凍り付いてカチンカチンになっていた。幸い、24日は朝から晴天となり洗濯もできた。白くなった隣の家の屋根を眺めながら干すのを手伝っていたら突然昔の事を思い出した。
 
 私の女房は千葉県出身で、隣の奥さんは新潟県出身だった。ある時、お互いにベランダで洗濯物を干しながら立ち話をしていたら、隣の奥さんが『関東は冬でも洗濯物が外に干せて嬉しいわ。布団も干せるし。』と言ったそうた。女房には当たり前の事だったので意味が判らず聞き返したそうだ。
 すると、隣の奥さんは『田舎は豪雪地帯だから冬の晴れ間は少ないし、気温も低いから外に濡れた物を出すと凍っちゃうの。』と教えてくれたそうだ。
 
 スキーは楽しいウインタースポーツだが、雪国で冬を越すという事は毎日雪雲を見て、雪が小降りになれば屋根の雪下ろしや雪捨ての労働が待っている。私の三条の従兄弟も以前「春になればとけて水になると思うと雪下ろしは無駄な仕事に思える」と言っていた。
 雪国に住むとなれば男には雪との闘いがあり、女には雪の中での生活の苦労がある。東京でたった1晩の降雪とたった1日の凍結に文句を言っては申し訳ないと思う。しかし、雪に慣れぬ関東ではスリップ事故も多発したし、私も道路で転びそうになった。
(長靴を出すのが面倒でサンダルで道路に出た私が悪い!!)