韓国ドラマにのめり込む。

 特に好きな男優はいないみたいだが、女房はかなりのめり込んでいる。女房に言わせると『水戸黄門』なみに判りやすく作られているし、時に見逃してもストーリーが判らなくならないからいいらしい。
 私がつい見てしまうのは、字幕だからテレビ画面を見ていないとうるさいだけだし、訳も判らないのでついつい見てしまう。
 
 しかし、時々ハングルの字幕が入る。それは画面に漢字で国王名などが入った時にハングルの注釈を入れている。すなわち、戦後の韓国では英語教育に力を入れているから漢字の読めない世代が育ったという事なのだろう。
 ハングルは日本でいえば仮名と同じ表音文字なので、11月17日のブログ『女房の居ぬ間にウフフ!!』の中で平仮名で書かれた『かみおおおか』に一瞬『?』と漢字の駅名を思い出せなかった私の様な韓国人がいるのではないかと心配になった。
 多分、日本で漢字を廃してしまったら生活のしづらさはかなりのものだと思う。しかし、韓国では早期に英語教育を行った事で驚異的な経済成長と国際競争力を身につけた。言葉をどうするかの考え方は様々だと思う。
 
 昭和21年に制定された『当用漢字』は将来の英語化を見越した政策であったはず。なんで日本は韓国の様にならなかったのだろう。
 漢字、平仮名、片仮名、ローマ字と日本語を表す文字は多い。しかし、それゆえに表現も多彩であり、文字表記に定められていない『あ』に濁点を付けた漫画表現などは同感を通り越した抜群の気分表現だと思う。
 
 韓国ドラマの字幕を見て思ったのだが、平仮名や片仮名に比べるとハングルは複雑であり、仮名漢字混じりの文字よりもハングル漢字混じりの文字表記は筆記速度に差が出そうだ。また漢字を生み出した中国には表音文字が無いから筆記の困難さは多大だと思う。
 そして、現在の簡略化された漢字は、漢字輸入国の日本とは大幅に異なり時に読めない事もある。
 仮名漢字混じりの表現の自由さを考えると現在の日本語は捨てがたいと同時に、仮名漢字混じりの表記は民族性の重要な文化だと思う。