親の小言となすびの花は。

 親に叱られる時、まず最初に?最後だったかな?どっちでもいいけど『親の小言となすびの花は万に一つも無駄が無い』の枕言葉を聞かされました。そして、子供の時からそう信じていました。(今年までは)
 実は今年、ベランダで茄子を育てました。そして、私を叱る時の親の言葉が嘘であった事に気付きました。茄子は毎日の様に花をつけますが、そのぶん鉢の周りに沢山の花が落ちます。
 そして、茄子の賢さを知りました。受粉した花の花柄は日ごとに育ち、大きな茄子の実が落ちない様に茎にしっかりとくっつきますが、受粉しなかった花は養分を無駄にしない様に花を落してしまうのです。
 そうだよな~。俺だって親の小言を全部覚えているわけでもないし、忘れてしまったのは受粉しなかった小言なんだな~。そう思って自分の記憶力の悪さは追求しない事にしています。