お金持ちの定義?。

 私は見ていませんでしたが、女房が『ネェネェ、お金持ちってどういうんだか判る。』と聞いてきました。私が一般的なお金持ちのイメージを言葉にしたら『しょうもない物にお金をかけられるのが本当のお金持ちなんだって。』とテレビで聞いた事を言いました。
 私も思わず『アハハ、判る判る。確かにそうだ。』と答えてしまいました。瞬間的に、戦後の成金がしょもない骨董などに手を出す姿が目に浮かび、単純だけど本当に面白い定義だと感じたからです。
 
 でも、骨董品など遺産相続ではどの様に算定されるのでしょう。その骨董を買った金額なのでしょうか。でも、それでは先祖代々伝わる骨董品の査定はできません。それでは、それを売ったとしたらいくらになるかでしょうか。とはいえ、時代によって評価の変わる骨董品を誰が査定し、それが正しいと言えるでしょうか。
 結局、お金持ちの相続には評価できない資産が沢山あると思います。現行法でも実際には金持ち優遇になっているのです。まあ、お金持ちが文化財の継承の手助けをしてくれていると考えれば仕方がないかとも思いますが、それでも少々腹が立ちます。
 
 さてここで、5日のブログ『お馬鹿な知識人は始末に困る』の内容を蒸し返してみましょう。『資産に1%課税する』とは言ってみても、結局は算定しづらい骨董品などのお宝には課税されないでしょう。結局は金持ち優遇の税制になります。
 それから『預貯金に課税するなら』と口座を解約したとしましょう。もし、解約前のデータを元に税金をかけたとしたら、それは許される行為なのでしょうか。それこそ『他人の財布に手を突っ込んで金を盗る』犯罪的行為であり、国家であっても許されません。
 もし、資産に1%課税する税制が箪笥貯金にまで課税するとなると、日本は資本主義でも共産主義でもなく、プライバシーの存在しない恐怖政治の国家になってしまいます。