真田の末裔は頭が良い。

 今日は終戦(敗戦)記念日です。二度と戦争をしないためにこそ、人間は知恵を使わなければなりません。しかし悪知恵というのもあります。そのためには、慈悲の心を忘れてはなりません。
 
 以前、後輩の親が数千万円の宝くじに当たった話を聞きました。面白かったのは、子供達がそれを知ったのはズ~ッと後の事だったそうです。
 そもそもは、親が『古い家だから土台が腐ったりアチコチ不具合がある』と家の修理や改装を始めた事で、子供達は「無理もないな~。俺達が居たころから隙間風は入るし、廊下もギシギシしてたからな~。」とか「歳をとると風呂くらいしか楽しみがなくなるからな~。」と話してはいたが、改装費用を出してくれと言われると困るので、親の財布の範囲でやるぶんには好きにすればいいと考えていたそうです。
 そしてある日『家の改装もすべて終わったからお祝いをしよう』と全員に声がかかり、子供達は相談して些少の祝い金を持って集まった。手直しが済んだ実家で豪勢な宴会に全員が(親父も気張ったな)と思っていましたが、最期に親父が『小遣いだ』と言って分厚い封筒を子供達に渡したそうです。
 封筒には、親父に渡した些少の祝い金が恥ずかしくなる様な額の金が入っており、そこで高額の宝くじが当たった事を知らされました。
 子供達も酔って警戒心が緩んでいたのでしょう『宝くじが当たったのを知っていたら、俺達はナンダカンダと親父に無心し、自分が少しでも多く貰おうとしただろうな。ひょっとしたら実家の修理なんて出来なかったかったかもしれない。』との結論に達しったそうです。
 私は『流石は知将真田の末裔』と感心しました。それだけの知恵が無いから私には3億円が当たらないんだな~とも思いました。(当たれ~本当に欲しいんだよ~)