日常生活に及ぼす痛みの悪影響。

 痛みが思考力、判断力などの高次頭脳活動に影響を与える事は、頭痛や歯痛の時に受けた試験の結果が思わしくない事で経験しているでしょう。我慢できるくらいのわずかな痛みでも気持ちがイラつき、集中力が落ちてしまいます。
 もう一つの悪さは、痛みにより突然力が抜ける事です。私も引越しで家具を運んでいた時、手の平のトゲの痛みで家具を落としそうになった事があります。小さくて刺さっていたのに気付かなかったけど、その部分に力が加わると激しく痛み、皮膚をほんの少し切り開いてトゲを抜かなければ仕事になりませんでした。
 トゲを抜くのに、わずかに切り開いた手の傷の方が刺さったトゲより痛くなかったのが不思議です。
 
 小さなトゲの痛みに似たのが膝の関節痛です。太っている人の持病でもありますが、歳をとると加齢現象で関節の軟骨が減ったり、痛風リュウマチで関節が変形して根治できない痛みをかかえる事もあります。
 軽いうちは普通の生活では痛みませんが、階段の上り下りでバランスを崩して足を踏ん張ると、キワッと痛む事があります。その痛みの瞬間に足から力が抜けて手摺などにつかまらなければコケてしまう事もあります。
 
 女房も時に膝が痛みます。膝痛は動かさなければ痛まないので動かない生活になってしまう事もありますが、そうすると少し動かしても痛いという弊害が生じます。治療方法としては水中ウォーキングなど、膝にかかる荷重を減らした運動をします。体重をサドルで支える自転車も良いといわれています。
 ただ、女房は自転車に乗りません。乗れないのではなく、信号停止で足をついたら膝に痛みがはしり、踏ん張れずに転んでしまいました。それ以来、自転車には乗っていません。
 現在は、椅子に座ってモーターでペダルが回転する自転車こぎ機?で膝の曲げ伸ばしをしています。座っていれば機械が15分間膝を曲げ伸ばししてくれて、膝に体重もかからないから意外と良いみたいです。
(手の指は痛みませんのでリュウマチでなく膝加重オーバー?)