不信任案審議の衆院本会議。

 6月2日午後1時からNHKで不信任案審議の衆院本会議を放送したが、目新しさは何も無かった。ただ、不信任案提出の野党側に少し不利であったと思う。根本的には『原発の犯人探し』を始め、国会を停滞させたのは野党なので、不信任案提出の切実さを演出するには無理があった。
 結果は、不信任案は否決されたが、なぜ小沢が欠席したのか意味が判らない。小沢はいつも肝心な時には居ない事が多い。いかつい顔の割には、心はプライドチキンなのかもしれない。本当に小沢は理解しにくい奴だ。
(いかつい顔だって押し出しが利いて国会議員むきだけど・顔コンプレックス?)
 
 ただ1つ。面白い発見があった。菅首相を高い位置のカメラから写すと、コーヒーBOSSのCM『宇宙人・ジョーンズ(トミー・リー・ジョーンズ)』に少し似ている気がした。
 まあ、国会議員で宇宙人と呼ばれているのは鳩山由紀夫なので、宇宙人が2人いては困るから、菅首相は雲水とでも呼ぶか。現世利欲にまみれた大多数の国会議員には、共に理解不能な2人であろう。
 
 私が理解不能なのは小沢だ。数々の政党を立ち上げてはぶち壊してきた男の真意が何なのか判らない。特に、今回の自公の不信任案に『民主党の理念に立ち戻れ』と言って乗ろうとした真意は何なのか。単なるお題目としての呪いの言葉だったら笑える。ツラだけ見ても不気味なのに『民主党の理念に立ち戻れ』では国民が納得するわけはない。
 言葉の短いのは良いが、何を言っているのか判らない呪文に説得力はない。呪文を畏れて服従するのは信者だけなのだ。私は君の信者じゃあないから呪文には何の力も感じないし、君を畏れ敬う者の慌てふためく姿が滑稽に見える。