非常災害時の通信確保。

 私も女房もドコモの携帯電話を使っているが、東日本大震災では通話規制により女房につながらなかった。AUもソフトバンクもつながらなかったらしい。
 ところが、フォーマとムーバのデュアル契約をしている私は、試しに同じ様にムーバとデュアル契約している息子に電話したらつながった。また、ウィルコムPHSも使えていたという。それから、外国の救援隊はイリジウム衛星携帯電話を使っていた。
 私は無線屋として、ハタと思った。ドコモのムーバは来年の春にサービス停止を予定しているが、災害大国の日本ではいつまたなんどき大災害に見舞われるかもしれない。ムーバのシステムにまだ寿命が残っているならば、システムまで撤去せずに災害用に使えばよいと思う。まあ、国交省あたりが買い取り、保守はドコモに下請けさせればよいだろう。
 今回の東日本大震災直後のフォーマ通話規制は現場の消防団などの救援作業に支障が出たはずだ。一般に供するムーバのサービスは来年で打ち切ってもよいが、システムは災害用に残してほしい。外国の救援隊のイリジウム衛星携帯電話だって、一時は一般加入者を募っていたが採算割れで挫折した。
 ところが、地上の影響を受けないイリジウム衛星携帯電話は大災害には強力なツールとなる。ムーバだって加入者が少なければ通話規制にはならないから、災害通信に使えればよいと思う。無線屋ゆえになおさらそう思う。