放射能汚染の表土は削り取る。しかし。

 放射能に汚染された土壌は入れ替えるしかないと、4月15日のブログ『政府が情報を隠蔽するなら、マスコミも隠蔽している。』で書いたが、昨日はじめての汚染表土の削り取りが福島県で実施された。
 4月27日に、福島県郡山市立薫小学校で放射能汚染された校庭の表土を削り取った結果、放射線量が6分の1に減ったという。よかった、よかった。めでたし、めでたし。
 そんな事あるか~。バカ者が~。削り取った表土を何処へ持って行くのじゃ~。処分先をはっきりさせよ!!バカ者が。
 4月15日にも書いたが、放射性物質は雨に流されて自然濃縮される。山間部に投棄すれば雨水に混ざって谷筋に流れ、比重の大きな放射性物質は淀みに溜まる。これは砂金が淀みに溜まるのと同じ原理だ。
 下水の完備した場所に保管しても、雨水で下水に流れ込み、雨水枡などに自然濃縮される。風でも運ばれるが、風の場合は雨と違って拡散されるので自然濃縮はない。それに比重の大きな放射性物質はあまり遠くに飛ばされない。だからいいとは言えないけどね。
 今後は福島第一原発周辺でも放射能汚染された所では土壌の入れ替えを行うが、削り取った汚染土壌を何処に運ぶのか知りたい。投棄場所によっては自然濃縮や地下水汚染の2次被害が想定される。
 表土の削り取りは地域住民に支持されるだろうが、何処に投棄したかという重要な事が公表されずに行われたら恐ろしい事である。
 エ~ッ。今日のニュースでは投棄先が無いので校庭の片隅に盛り上げてあるんだって。ブルーシートをかけてあっても汚染土壌は風で飛散するだろうし、飛散すれば吸い込んで肺にまで達するかもしれないし、小山になっていれば子供は上るだろうし。
 捨て場が無くて行き詰っているとは困ったものだ。海への投棄は漁師さんに迷惑がかかるし、山への廃棄は前述の様に放射性物質の自然濃縮が何処で起こるか判らないし。
福島第一原発の敷地に捨てよかな~・でもそんな事すれば周囲はゴーストタウンだよな~)