両天秤の国会落語。

 前座噺に『アナゴ』という子供が大人にナゾナゾをしかける話がある。
 『白いのや茶色いのやブチがいて、ワンワンて鳴くのな~んだ。』
 「犬だろう。」
 『白いのや茶色いのやブチがいて、モ~て鳴くのな~んだ。』
 「そりゃあ、牛だろう。」
 『長くて、ニョロニョロしてんの、な~んだ。』
 「このガキ。ヘビて言えばウナギ。ウナギて言えばヘビって言うんだろう。」
 『じゃあ、両方言ってもいいよ。』
 「ウナギかヘビだ。この野郎。」
 『残念でした。アナゴだよ。』
 まあ、こんな話だが、国会でこれと同じ事が行われていると思うと腹が立つ。
 首相は29日午前の参院予算委員会で『原発を視察したことで事故の初動対応が遅延したという指摘はあたっていない』と言っている。という事は「首相が原発を視察したから対応が遅れた。」と言った奴がいるのだ。
 だが、もし首相が原発視察に行っていなかったら、そいつは「首相には危機管理の意識が無い。」と言っただろう。
 これじゃあ、落語の『アナゴ』と同じじゃあないか。何十億円もかけて国政選挙を行い、落語の前座噺と同じ事をやられても笑えやしない。
 あまりの馬鹿らしさに黙っていられなくて2日続けて更新した。プンプン。
(こんな事でもないとブログの話題が見つけられない内蔵助です・汗)