地震余話。

その1
 『何で余震があるの』と女房が聞いた。
 (俺にだって判らないよ。でも)満員電車電車が駅に着いて、入り口付近の人が降りたら、少しづつ乗客は移動するよね。余震って多分そんなもんだろう!。
 『なんで離れた新潟で中越地震が起きたんだろう』と女房が聞いた。
 (確かにネ~。茨城沖や千葉沖なら満員電車に似てるけど。でも)そうだな~。反対側の入り口でドアに押し付けられていた人が、入り口付近の人が減ったのになかなか楽にならないから『う~ん』て先に動いちゃったんじゃあないかな?。
 『それ本当?』と女房が言った。
 作り話だけど、俺はそんな気がする。納得できる嘘だと思わない?。
 『ウフッ』と女房が笑った。私も笑った。
 
その2
 3連休の翌日、女房といつものスーパーに出かけた。米を買うわけではないので気楽に出かけたが、いざ店に入ったら女房の買い物魂に火がついた。少しでも安い物を見つけるとカゴに入れ、お1人様1個限りと書かれた棚にみんなが群がっていれば、みんなと同じ物をカゴに入れる。
 20代前半からズ~ッと専業主婦をやってきたからなのか、家族にひもじい思いをさせるのは主婦の恥という気持ちがあるからなのか。それとも、主婦の買い物魂は男の狩猟本能と同じなのだろうか。だとしたら『3連休は買い物に行かない様にしよう』と言った私は女房を苦しめたのかもしれない。