『急性コーヒー中毒』闘病記。(その1)

 美味しいアメリカンコーヒーの淹れ方を学ぶため、11月13日から11月18日まで、毎日午前と午後にガラスポットいっぱいのコーヒーを淹れました。計2リットル弱です。
 19日も午前中にコーヒーを淹れ、コーヒーを飲みながら掃除機を左手にぶら下げて部屋の掃除をしました。そうしたら、その1時間くらい後に左の肩に脱臼した様な痛みが走り、あまりの痛さに左手が使えなくなってしまいました。
 夜にかけ、左手の痛みがどんどん増していき、左を下にして寝る事ができなくなってしまいました。右を下にして寝る事しかできないので充分な睡眠がとれませんでした。
 そして、その後は毎日が激しい筋肉痛との闘いとなりました。そして筋肉痛になる前の数日の生活を振り返って、勝手に『急性コーヒー中毒』と名前をつけました。
 
 今年の私はコーヒーにはまっていました。それは、美味しいアメリカンコーヒーを飲みたかったからです。
 昔、ものの本で「アメリカンコーヒーは焙煎が浅いので色は薄くてもカフェインの濃度が高い。それなのに、巷にはレギュラーコーヒーを薄く淹れたものが氾濫している。そんなアメリカンコーヒーにはカフェインによる酩酊感がない」と書かれていました。
 
 人間はコーヒーにしろ、コカの葉にしろ、アルコールにしろ、祭りにすら非日常を求めます。非日常は日常生活で溜まった心の垢を洗い流します。すなわち、多くの嗜好品の本質は、ケ枯れをハレの行為で癒し、ケを充実させる小さな祭りと言えます。
 最近はめっきりと酒に弱くなり、酒が高価な眠り薬になってしまったので、代わりの酩酊感をコーヒーに求めました。そして、カフェインの多いアメリカンを極めようとチャレンジしたのです。
 そうして、癖の強いコーヒーを連用したら、酒の二日酔い以上に身体不調を起こす『急性コーヒー中毒』になってしまいました。
 
 ネットでコーヒーと頭痛と筋肉痛を検索しましたが、コーヒーは頭痛を鎮めるというのはありましたが、コーヒーが頭痛を発症したり筋肉痛を起こすという情報は見つかりませんでした。
 でも、私は今回の頭痛と筋肉痛はコーヒーによるものだと考えていますので、その闘病状況を連載します。